趣意書

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「高光の榭(うてな)に休息して宏池に臨む」とは、後漢の碩学馬融の文にある句でありますが、自得するところあつて動ぜず、綽々たる余裕あるを示す好い句であります。

池田勇人氏は、わが政界における特色ある存在として、広く、国の内外にわたり、好むと好まざるとを問わず、その行蔵に興味と期待をかけられている人であります。

その鋭い政治的間隔と強靭な実践力については、すでに定評がありますが、その気節を重んじて友誼に厚いことは、往々にして露出するその傲骨と共に、大きい魅力となつて、国民一般からも意外なほど敬愛を受けて居ります。

時局の前途多難の折柄、われわれ同志は、ここに相図って、同氏の政治的使命を遺憾なからしめるため、「宏池会」なる政治結社を結成いたしました。

そして、広く大方の御協力を得て、同氏の活動が一層その意義と権威とを発揮して、祖国と世界に貢献できますように念願する次第であります。

何卒この上とも御鞭撻をお願申上げます。

昭和32年6月

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宏池会年表

1957昭和32年
6月
池田勇人後援会として宏池会結成
1960昭和
35年
7月14日
自民党臨時大会で新総裁に池田勇人を選出
7月19日
池田勇人内閣成立、官房長官に大平正芳就任

国づくりとは人づくり国民総生産と国民所得を2倍以上に、いわゆる「所得倍増計画」は宏池会の創設者である池田勇人総理の代名詞とも言える政策であるが、池田総理は決して経済成長自体を目的としたわけではない。
その背景には、昭和35年の岸内閣での日米安保条約改正の政治的混乱による政治不信が頂点に達した中において「国民の人心を一新するためには経済政策しかない」との信念があった。
12月27日
国民所得倍増計画を閣議決定
1964昭和39年
11月9日
池田内閣総辞職、佐藤栄作内閣成立
1965昭和40年
8月13日
第2代宏池会会長に前尾繁三郎就任
1971昭和46年
4月16日
第3代宏池会会長に大平正芳就任
1978昭和
53年
12月7日
大平正芳内閣発足、官房長官に田中六助、自民党幹事長に斉藤邦吉就任

歴史を糧に、未来への挑戦大平正芳総理が政策研究会を発足させて掲げた取り組みは、「田園都市構想」「環太平洋連帯」「多元化社会」「文化の時代」「家庭基盤の充実」「一般消費税構想」など、壮大且つ現代に通じる先進的なものであった。
またこの時代は、イラン革命やソ連のアフガニスタン侵攻など「新冷戦時代」と呼ばれる時代にあり、難しい国際状況の中、大平総理はリーダーシップを発揮して日本の舵取りに務めた。
1980昭和
55年
7月15日
第4代宏池会会長に鈴木善幸就任
7月18日
鈴木善幸内閣成立、官房長官に宮澤喜一就任

「和の政治」と財政改革大平総理の急逝を受け後を継いだ鈴木善幸総理は、それまでの党内抗争の反省から「和の政治」をスローガンに掲げて、党内融和の政治を主導し実現た。
また本格的な財政改革のため「増税なき財政再建」を掲げて赤字国債脱却を目指し、同時に行政改革にも着手し、後の中曽根行革への道筋を付けて大きな成果を残した。
1987昭和62年
9月4日
第5代宏池会会長に宮澤喜一就任
1991平成3年
11月5日
宮澤喜一内閣成立、官房長官に加藤絋一就任

新しい時代の知性派リーダー宮沢喜一総理の時代は、国際社会においてはソ連が崩壊して新しい時代が始まり、国内においてはバブル経済崩壊の兆しが見え始め、激動の時代に突入する大変難しい舵取りが要求される時代であった。
その中において宮沢総理は、PKO法案成立やウルグアイ・ラウンドへの対応、また日本の総理として初となる国連安全保障理事会常任理事国入りへの強い意欲を表明するなど、卓越した国際感覚を発揮し時代を切り拓いた。
1998平成10年
12月22日
木曜研究会会長(第6代宏池会会長)に加藤絋一就任
2001平成13年
1月31日
第7代宏池会会長に堀内光雄就任
2006平成18年
10月5日
第8代宏池会会長に古賀誠就任
2012平成24年
10月4日
第9代宏池会会長に岸田文雄就任
12月26日
第2次安倍内閣において外務大臣に岸田文雄就任

専任在職戦後最長外相と憲政初の防相兼任第9代宏池会会長の岸田文雄は外務大臣として、専任としては戦後最長の在職期間を務めただけでなく、史上初となるオバマ米国大統領の広島訪問、慰安婦問題日韓合意、米英仏の核兵器国の外相が揃って広島原爆碑に慰霊したG7広島外相会合など、多くの実績を残した。
また憲政史上初となる外相と防相とを兼任し、日本の外交安全保障をその双肩に一気に背負うなど、歴史に名を残した外相・防相となった。
2017平成29年
宏池会創立60周年

宏池会が見据える未来

~よりよきバランスをめざして~

  • “トップダウン”から
    “ボトムアップ”へ
  • “対症療法”から
    “持続可能性”へ
  • 自律した個人、
    “個性・多様性を尊重する社会”へ

“K-WISH”

  • Kind政治
    権力に対するチェックアンドバランスを確保する。

    国民の多様な声、異なる意見にも丁寧に耳を傾けるボトムアップの政治を行うとともに、国民目線にたって霞が関の見える化・デジタル化を徹底し効率的で開かれた行政を実現する。

  • Warm経済
    大企業・中央偏重から、中小企業・地方が主役のボトムアップ型経済を実現する。

    地域の中小企業に対する大企業・東京からの人材供給の円滑化や下請事業者を含むサプライチェーン内での付加価値の適正な配分、地域住民の生活に必要不可欠な小規模事業者に対する面的支援を充実する。併せて、長期的視野に立ったインフラ整備、地域を支える農林水産業の徹底支援など、人・モノ・資金が地域で還流する仕組みを作る。

  • Inclusive社会
    自律した個人、個性・多様性を尊重する社会へ。

    「20年学び、40年働き、20年休む」戦後の画一的人生モデルから、自律した個人による人生100年時代に相応しい多様な人生設計を前提とした制度づくり。人口減少社会にむけて、AIやIoT が大きな可能性を秘めていることを踏まえ「一億総クリエイティブ社会」を実現する。また、人種・国籍・性別・障害・性的指向(LGBT)に捉われず、ありのままに生きられる社会作りを推進する。

  • Sustainable土台
    真に持続可能な経済・財政・社会保障を実現する。

    「過剰サービス・低価格競争」から脱却し、「高付加価値モデル」による持続可能な経済システムの構築。チルドレンファーストに基づく抜本的少子化対策、受益と負担のバランスのとれた医療介護の実現。また、世界をリードする低炭素社会を目指す。

  • Humane外交
    平和憲法・日米同盟・自衛隊の3本柱で、平和を創る。

    また、 環境・人口減少など共通課題に対応する日中韓による「東アジアプラットフォーム」の構築、核軍縮、感染症対策などグローバル課題の解決を我が国が先導する外交を推進することにより、平和・民主主義・人権・発展をリードしていく役割を果たす。

宏池会スペシャルコンテンツ

Activityスペシャルコンテンツ一覧

後日オープン。乞うご期待

ご挨拶

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昨年、宏池会は60周年を迎えました。

我々は、戦前のひと時、抑圧された重苦しい空気に支配され、不幸な歴史を経験しました。その反省の上にたって、宏池会は、60年前に、多様性に富み、柔軟で自由闊達にものを言える、まさにリベラルな社会作りを目指す集団としてスタートしました。

私どもは、権力が持つ怖さを肝に銘じながら、一貫して権力に謙虚に向き合ってきました。そして、単に「権力」の奪取を求めるのではなく、「我が国にとって何が今大切か」、「全体最適は何か」、徹底した現実主義と共に、「低姿勢、高姿勢」のいずれでもなく「正姿勢」を胸に歩んで参りました。

そして今、我々は大いなる挑戦の中にいます。2020年の東京オリンピック・パラリンピック後には、「人生100年時代」が現実のものとなり、「第4次産業革命」が実際に我々の生活を大きく変え始めます。更には、経済のみならず食料確保やエネルギー確保など、国際社会での競争は熾烈を極めていきます。

そうした現実を直視し、新しい「この国のかたち」を作り上げていく。そのために、宏池会では、
トップダウンからボトムアップへ」、「対症療法から持続可能性へ」、「自律した個人、個性・多様性を尊重する社会へ」、をキーワードに政策を磨いてまいります。

同時に、「政策実現の為に、政局を戦い抜く能力」を鍛え上げ、国民のご期待に応えて参ります。引き続きのご指導、ご支援賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

平成30年4月
宏池会会長 岸田 文雄

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